インドインターン体験談~教育者への道~
こんにちは。
インドの学習塾で約4か月間のインターンシップを終えたむらけんです。
初海外発インドということで、緊張していた4か月前が懐かしいです。そう思うくらい、密度の濃いインターンシップになったと思います。
それでは自分のインターンシップの体験談を記載させていただきます。
1)インターンシップの目的、挑戦した理由

ⅰ)将来は教育の分野に従事したい。海外での場合、貧困地域における教育を行い、就学の有無による格差をなくすことで教育の機会を平等に与えるような底上げを図る教育的視野を広げたい。
ⅱ)ほとんど未開拓のインドの塾市場を開拓した塾経営のノウハウを知り、自身の企業につなげたい。
ⅲ)帰国後、積極的な行動ができるように自分自身の課題を改善する。
以上の3点です。結構広くいろんなことを学べたらと思い、目標を設定しました。
2)インターンシップで実施したこと、実績

ⅰ)日本人学校、インターナショナルスクールに通う日本人及びインド人生徒の授業(9/17~)
ⅱ)日本人学校定期テスト・模試・アセスメント分析、生徒保護者との面談(10月初旬~)
ⅲ)塾バス運行の管理(10/12~)
ⅳ)毎日のスタッフミーティングの設定、司会(11月)
ⅴ)日本人対象の月末アセスメントテストの作成(10月度実施分)
ⅵ)インド人を対象とした数学の授業(12/4~1/11)
ⅶ)冬休み期間中の冬期講習
ⅷ)ビジネスプランの作成
ⅸ)宣伝のフライヤー作成
ⅹ)クリニックの立て看板の日本語翻訳
インターン生としてではなく、一人のスタッフとしていろいろな業務に携わらせていただきました。
その中で、教育の教え方を磨くこととに加え、マーケティング業務にもチャレンジさせていただきましたが、うまく回せなかったことが悔しかったことです。
3)インターンシップの目的は達成されたか、達成されたのであればその要因はなにか、逆に出来なかったのであればそれは何故か
目標設定の項目と対応させて書きたいと思います。
ⅰ)達成できました。教育哲学を持っている社長の下で働いているために、教育するとはどういうことなのか、いろいろな背景を持っている子供に対してどのように接していけばよいのかを日々学ぶことができました。ただ、インドの教育格差を目の当たりにし、教育格差を無くしていくという問題はとても大きいということも実感しました。
ⅱ)少し達成できました。社長がインドで塾を立ち上げた経緯、お金の話(塾料金の決め方や収支の計算など)、ビジネスプランの作り方・ポイントを知ることができたからです。チャレンジする機会は存分にあったが、自分の能力の限界でマーケティング業務にあまり関われなかったので、完全には達成できていません。
ⅲ)おおむね達成できました。今回のインターンシップ中にも人間関係の壁にぶつかりました。自分一人ではどうしようもなかったが、同じインターン生の助言により、自分の態度を変えることで状況を変えることができると知り、今後の人付き合いに生かせると思いました。また、作業のスピードに関しても、やり方を学び、自分自身で高めていく方法を練習することができました。
4)インターンシップで得た事、価値観の変化は何か

ⅰ)教育に関して自分が未熟であること
講師として生徒を教える時に自分の教え方の引き出しが少ないために悔しい想い、歯がゆい思いを何度も経験しました。教育産業で活動したいと思っているので、最低限教えられる能力をつけたいと思っています。また、教育的知識も全く知らず、愚かだと思いました。
ⅱ)社会人としての心構え
社会人として期限を守る、報連相を行うといったような基本的な力が欠けていました。そのことをインターンシップ前は認識しておらず、自分でも落ち込んだが、それを乗り越えることができました。
ⅲ)日本人のマインドセット
日本という安全・安心な社会で安住しているのはもったいないと思いました。インド人と働いていると、いかに日本人がしっかり仕事をするかを感じました。日本人の能力は高く、気質も真面目であるはずなので、もっと多くの人が海外に出て、自身の能力を発揮してくれるようなマインドセットを持てれば、向上心のある日本人というブランドは世界に貢献できると思います。
ⅳ)これからの自分の課題
自分の気持ちをもっと表現すること。
考えすぎず、行動を起こすこと。
時間の管理をし、計画を立てて行動すること。
ⅴ)英語を学びたいという意欲
日常会話に関して、それほど問題はなかった程度の英語力で臨んだインターンシップでしたが、英語での授業やビジネスでの英語になった際の自分の英語のできなさに、悔しい想いがこみ上げました。もっと、深い話、自分の想いを伝えるためにはしっかりとした英語力が必要だと思いました。これほど英語を学びたいと思ったことはありません。
5)最も楽しかったこと/辛かったこと

ⅰ)楽しかったこと
生徒が自分の授業に対して満足してくれたことです。自分が授業に対して準備をすればするほど、生徒は理解してくれるというように結果が目に見えやすいので、やりがいがあります。特に、受験生のためにスケジュールを組んで学習させた時や、SSDCの生徒に教えていたときはその気持ちが大きかったです。
ⅱ)辛かったこと
自分の気持ちや想いを素直に表現できず、自分らしく振舞うことができなかったことです。肩身が狭いまま仕事を続けていたために叱られ指導を受けることも多く、努力をして改善に努めていたつもりでしたが、なかなか結果として表すこともできていませんでした。
6)これから何を目指していくか、具体的に実行していくこと
目指したいことは、人を指導していく能力の高い大人になることです。
そのためには、もっと時間の使い方を見直し、自分の能力を高めるような生活をしていきたいと思います。
・卒業に必要な単位は修得済みだが、教育学部の単位を取ること。
・卒業研究は極めるくらい時間を費やし、ある程度の専門性を持って取り組みたい。
・英語をもっと高められるよう、英検、TOEICの試験を受ける。
・地域社会に貢献できるよう、自分が主催となってイベントを立ち上げたりして、もっと学生が主体的に動くような流れを作りたい。
7)これから行く方に対してのメッセージ

※プージャと呼ばれるお祈りの一つです。みなさんのインターンが成功しますよう…
みなさんはインターンシップに何を求めていますか。様々だと思いますが、その中に必ず入れて欲しいのは自分で自分を磨く術を見つけるということです。自分の強み・弱みは人それぞれです。強みを生かし、弱みを改善するということは誰しもしなければなりません。そのやり方を見つけ、実行できる環境があるのがインターンシップだと私は思っています。インターンシップが終わっても、素晴らしい自分になるための努力の仕方が分かって入れば、常に自分を高めていくことができると思います。
何のために休学・あるいは留年してまでインターンシップをしているのかの意味を考えてください。決して、就活のためではありません。もっと先に目標があるはずです。自分の人生をどうやったら面白いものに変えることができるのかを念頭にインターンシップでかけがえのない時間を過ごしていただければと思います。